八意思兼神[やごころおもいかねのかみ]=知恵の神、建前で行う手斧初めの祭神
抵悟[もどき]=従者の意、道化
この舞は、棟上げを喜び工事の安全と建物の堅固長久を記念する舞である。
八意思兼神が最初に登場し、神前を拝み工事の安全を願い一人厳かに舞う
抵悟二人は道具箱を担いで登場し神前を拝んだ後、八意思兼神に挨拶に行き作業の指示を仰ぐ。
八意思兼神は材木を運んで来るように指示し、抵悟は材木を運び込み台(馬)に載せる。
八意思兼神が材木をおお祓いし、抵悟に墨付けをさせる。抵悟は指金で計り、ふざけた所作で墨付けをする。
手斧の使い方を教えるもまじめに作業せず喧嘩になってしまうが、八意思兼神が仲裁に入り仲直りをさせ作業を続けさせる。
仕上がった木材を鋸で切り柱や針に加工し、三人で組み上げ御幣を付け神前に建て上棟式の準備が整う。
抵悟が徳利と盃を用意し手打ちの後祝宴を始める。
八意思兼神が先に帰り抵悟が供物を撒き観客と共に上棟を祝う。抵悟は道具箱を担いで舞ながら退場する。
(上棟式は長らく途絶えていたのを平成二十年八月に復活したものである)
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