大河ドラマ「真田丸」の真田氏ゆかりの地巡りをしてみました。群馬と長野を2回に分けて行ってきたので、今回は県内の沼田周辺を紹介します。
最初に行ったみなかみ町の名胡桃城は、沼田城の支城として沼田氏が築いた城です。天下統一を果たした豊臣秀吉が、小田原の北条征伐を行うきっかけとなったのが、ここであった「名胡桃城事件」です。月夜野ICから猿ヶ京方面に5分位走った所の、道路すぐ脇に城址はあります。今まで何回か通っていますが、気にも留めていませんでした。大河ドラマが決定した頃から再整備を始め、看板等を新設して目立つ様になったらしいです。来場者も今までの10倍以上になったらしいのですが、大河が終わっても続く事を祈ります。名胡桃城は各郭が直線に並んだ連郭式の山城で、一般的はお城とは異なり天守はありません。現在は堀で仕切られた郭と建物跡が残っているのみですが、その形は当時のままの様です。一番先端はささ郭まで行く事が出来ます。今では国道がすぐ脇を通っているので余り感じませんが、ささ郭から見る景色は山の中腹に建っていた城だという事を実感します。正面には三峰山が見え、その右手に当時は沼田城が見えていたものと思われます。
次に行った沼田城は河岸段丘の上に建つ城で、長年真田氏が城主を務めていました。真田信之の妻小松姫が、敵方となった真田昌幸と信繁を追い返した話は有名です。現在は沼田城址公園として整備されており、西櫓台と石垣、さらに本丸堀の一部がわずかに残っているのみです。本丸跡には鐘楼が復元され、信幸の長男である真田信吉が鋳造させた城鐘が釣下げられています。また公園内には、ほぼ等身大の真田信之像と小松姫像が設置されています。これは大河ドラマ放送開始直前に作られた新しい石像です。
この後は公園の近くにあるグリーンベル21で開催されている「上州沼田真田丸展」に寄りました。ドラマに登場する衣装や小道具の展示はもちろん、名だたる戦国大名が争奪戦を繰り広げた「沼田城」をメインテーマに、ドラマの展開と当時の真田領の状況をわかりやすく展示しています。時期により展示内容を変えているので、近ければその都度行っても良かったと思います。 |