国の天然記念物に指定されている「塔のへつり」です。「へつり」とは、方言で「川に沿った断崖、急斜面」のことで、100万年以上という長い年月の浸食と風化によって大川の断崖が削られてできた奇岩、怪石の景観です。岩の下には遊歩道がつくられ、吊橋を渡って侵食された部分を巡ることができるます。
以前から行こうという話は出ていましたが、折角ならば紅葉の時期という事で見頃を待って行きました。家からは東北道を走り3時間強かかります。天気は朝から良く、紅葉が綺麗に見える事を期待しながら運転します。東北道を白川ICで降り一般道を走っている途中、甲子トンネルを抜けると目の前に雲海が広がっていました。すぐ近くの道の駅しもごうに車を止めて眺めて見ましたが、良く考えるとその方向にはこれから向う塔のへつりがあります。と言う事は、「へつりは曇り?」と心配になります。
現地に着くとやはりうす曇りという感じですが、薄日も差しておりこれから晴れてきそうな雰囲気です。駐車場は踏み切りを越えた左右に大きな有料駐車場(300円/日)があります。その先の売店周辺にも若干の駐車スペースがありますが、よほど早いか運が良くなければ空いていません。
塔のへつりの紅葉は見頃を迎えている様で、綺麗に色付いていました。対岸の岩や紅葉に日が当たるのは昼近くになるようで、綺麗な色を撮るならば昼頃が良いみたいです。ただ人も多くなります。
天然記念物に指定されているだけあり、気の遠くなるほどの長い年月をかけて奇岩を作り出した自然の力には感心します。塔のへつりを見た後は、甘みそ味の「へつりだんご」(300円)を食べて、無人の塔のへつり駅を覗いて、大内宿へ向かいました。 |