槍ヶ岳

山 名 槍ヶ岳
標 高 3180m
山 域 北アルプス(長野県)
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Google Map 2DルートMap 3DルートMap
日 程 2002年8月15日(木)〜17日(土)
天 気 @雨 A晴れ B晴れ
メンバー 神楽師、妻、息子
標高差 1723m(累計標高差:2033m)
歩行距離 40Km
歩行時間 16時間50分
駐車場 \1,500 (3日分)
バス \2,000 (往復)
   
一般道距離 往路:53Km 帰路:53Km
高速道距離 往路:190Km 帰路:190Km
高速道料金 往路:\4,450 帰路:\4,450
行程 自宅(5:00)→伊勢崎I・C→松本I・C→(8:10)沢渡(8:40)→バス→(9:10)上高地(9:30)→(10:20)明神館(10:30)→(11:30)徳沢園(11:40)→(12:40)横尾(13:10)→(15:10)槍沢ロッヂ泊(6:30)→(7:30)大曲→(9:40)坊主岩小舎→(11:00)槍岳山荘(11:30)→(12:00)槍ヶ岳山頂(12:20)→(12:40)槍岳山荘泊(6:20)→(9:10)槍沢ロッヂ(9:20)→(10:30)横尾(10:40)→(11:40)徳沢園(12:10)→(13:10)明神館(13:20)→(14:20)上高地(17:30)→バス→(18:00)沢渡(18:20)→松本I・C→伊勢崎I・C→(22:00)自宅

【往路】 伊勢崎I・Cから北関東道・上信越道・長野道を走り松本I・Cで降ります。高速を走っているときは良く晴れていましたが、北アルプス方面は雲がかかっています。上高地にはマイカー規制で車では行けない為、沢渡でバスに盛りかえる必要があります。松本I・Cからは約33Kmでこの一般道は長く感じます。沢渡に着く頃には完全に曇りとなり、小さい雨粒落ち始めてきてしまいました。

河童橋
上高地より いざ、槍ヶ岳へ

【9:10】 上高地着
沢渡からバスで約30分、上高地に到着しました。既に沢山の人で賑わっています。その殆どが観光客で、登山者は2割程度ではないでしょうか。ザックを背負っているのが、場違いな感じもあるくらいです。

【9:30】 登山開始
雨はさらに強くなり、レインウェアー無しでは無理になってきました。ビジターセンターで着用し登山開始です。

【10:20】 明神館到着
上高地からの標高差は約30mとほとんど平坦です。ここまでは観光客の中にも来る人がいる様で、まだ人が沢山います。

【11:30】 徳沢園到着
相変わらず道は平坦で、明神館からの標高差は約30mです。ここまで来るとさすがに観光客はいません。昼にはちょっと早いので、先を急ぎます。

明神館
明神館

新村橋
新村橋

【11:50】 新村橋通過
涸沢までのパノラマコースへは、この橋を渡って入ります。でもこのコースは下山ルートにする方が良いようです。
さらに雨は強くなり、どんどん辛くなります。

【12:40】 横尾到着
徳沢園からの標高差は約60mと若干高くなりましたが、まだまだ平坦な道です。横尾は穂高と槍の分岐点として有名で、ここから一気に人の数は減ります。次に来るときは、横尾大橋を渡り穂高へ向おうと思っています。相変わらず雨は強いので、横尾山荘の軒先を借りて昼食をとらせてもらう事にしました。
ここからはやっと登山道らしくなりますが、傾斜はまだまだ緩やかです。

【15:10】 槍沢ロッヂ到着
横尾から約200m登り槍沢ロッヂに到着しました。

横尾大橋
横尾大橋、穂高はこっちへ!

槍沢ロッジ
槍沢ロッヂ出発

槍沢ロッヂでは8人部屋に12人で寝る事になりました。廊下等は足の踏み場も無いほど、荷物が溢れています。レインウェアーや濡れた靴は乾燥室で乾かす事が出来、掻いた汗は風呂で流す事が出来ます。
山小屋でしっかり寝るコツは、人より早くなる事です。が、今回も他のグループの人に先に寝られてしまい、イビキに悩まされました。

【6:30】 槍沢ロッヂ出発
朝食は何回かに分かれてとる事になり、早いもの順に入る事が出来ました。今日は標高差1300m以上を一気に登るので、気合を入れて出発です。昨日の雨がうその様に、綺麗な青空が広がっています。

槍沢ロッヂを出て少しの間は、若干きつい傾斜があります。赤沢岩小屋からのババ平は傾斜が緩くなり、やがて大曲に差し掛かります。
大曲を過ぎた頃から、急に傾斜がきつくなりジグザグ道が続きます。途中で1ヶ所湧き水の出ている所がありますので、ここで補給しておくといいでしょう。

大曲
大曲

槍ヶ岳
穂先が見えたー

傾斜はさらにきつくなり、ジグザグの急登をひたすら登るとモレーン台地に出ます。先が開け見上げると、そこには槍の穂先がそびえていました。綺麗な三角錐で、とても興奮したのを覚えています。
ここからは、ひたすら登るのみです。途中で振り返ると常念岳などが見え隠れしています。
坊主岩小舎の中を覗きながら一休み、休憩の回数はさらに増えてきました。
この辺から雲が増え始めてきてしまいました。

常念岳
常念岳がチラッと

坊主岩小舎
坊主岩小舎

ここまで来るのもやっとなのに、まるで壁のような槍岳山荘へのジグザグ道が、最後に立ちはだかっています。もうここまで来たら気力で登りしかありません。
穂先はさらに大きくなり、その迫力に圧倒されます。見えているのになかなか近づかない、自分に体力が無い事を再確認しながら1歩1歩足を進めます。

急登
まるで壁

槍岳山荘
槍岳山荘到着

【11:00】 槍岳山荘到着
やっとの思いで到着です。気力も体力も使い果たしたので、受付を済ませて部屋で休みます。槍沢ロッヂでは、寝不足だった為ここでは個室に入る事にしました。あまり休みすぎると動くのが嫌になると思い、山頂へ向かう事にしました。

【11:30】 登山再開
山頂へ向けてスタートです。空は完全に雲で覆われてしまいましたが、穂先はしっかり見えています。岩壁に張り付いている人が米粒の様に見え、その大きさが分かります。山頂への岩場は、鎖や梯子が設置されていて、慎重に登ればさほど危険ではありません。
少し登ると「♪アルプス1万尺・・・♪」で有名な小槍が見えました。小槍といっても大きいですね。
山頂への最後の梯子は1本しかない為、降りるのと登るのを交互に行う必要があり、少し待ちました。ここで大渋滞になる事もある様です。今(2006年)では登り専用、降り専用の2本の梯子が有るそうです。

槍の穂先
いざ、槍の穂先へ

 

小槍
これが小槍でーす

最後のハシゴ
最後のハシゴ

槍ヶ岳山頂
槍ヶ岳山頂到着

【12:00】 槍ヶ岳山頂到着
何とか山頂に到着です。憧れの槍ヶ岳山頂に立つことが出来物凄く嬉しかったです。
山頂は思っていたより広く、20人はゆっくり立てそうです。周りは相変わらず雲に覆われて何も見えません。ただ、槍ヶ岳自体に霧がかかっていなかったのが救いでした。
どんどん登ってくる人がいる為、あまりゆっくりする事は出来ません。頂上滞在20分ほどで降りる事にしました。
降りは、登りの数倍怖いです。下を見るので高さの恐怖、足元が良く見えない不安等でここの岩場も同じです。特に妻は恐る恐る降りてる様で、こちらで足場を指示し誘導します。

【12:40】 槍岳山荘
山荘に戻り前ベンチで昼食をとります。登山者が続々と訪れ山荘前は大賑わいです。私と妻は疲れたので夕食までの間部屋で休んだり、山荘の周りを散歩したりしていましたが、息子はまだ元気があるらしくもう一度山頂まで言ってきた様です。
槍岳山荘は継足し継足しの建物なのでとても広く、迷路の様な感じの所があります。それにしても良くこんな所に、こんな建物を造れたものだなと感心します。
夕食を終え、山の夜は特にする事も無いので早めに寝る事にします。夜中にふと目が覚め外を見ると、満天の星空です。今まで見てきた星空の中で星の輝きが一番あり最高に綺麗な夜空でした。

槍岳山荘
槍岳山荘がよく見えるー

槍ヶ岳の朝
槍ヶ岳の夜明け

早く寝ると、早く目が覚めるのは当然です。4時半頃目が覚めた時には、周りは少し明るくなり始めていました。空は晴れ渡り、冷たい空気が何とも心地よいです。山頂で日の出を迎えようとする人は、既に出発しているようですが、私達はここで十分です。外に出て山荘の南側で日の出を待ちます。東の方には雲があり実際に日の出の時間になってもまだ出てきません。

【5:20】 雲の上から太陽が顔を出しました。一気に周りが明るくなり槍ヶ岳の夜が明けます。山頂で朝を迎える素晴らしさを実感するひと時です。

太陽と反対の方向を見ると、抜戸岳に槍ヶ岳の影が写っています。
何枚か写真を撮っていると、カメラに異変を感じました。モニターの画像がボヤケています。暖かい室内から、寒い屋外に出た事による急激な温度差で、レンズ内が結露してしまった様です。カメラを暖めて曇りをとろうとしますが、なかなかとれません。以後の撮影は断念し室内に戻りしばらくすると、曇りはとれました。結露はカメラに悪影響を及ぼすので、これからは細心の注意を払おうと思います。

槍ヶ岳の影
槍ヶ岳の影

穂高方面
大喰・穂高岳方面

朝食を終え、出発準備を整え、外に出ます。空は青く晴れ渡り、槍沢へ続く道や、大喰岳から穂高岳に続く縦走路もよく見渡せます。

【6:20】 下山開始
いよいよ下山開始です。標高差1500m、距離18.5Kmという長丁場ですが、頑張って下山します。最初から飛ばし過ぎると後で足に来るので、セーブします。

下山を始めて30分位たった頃、雲が出始めてきました。穂先にもかかり始めたので、急いでシャッターを切ります。槍ヶ岳に「また来るね」と別れを告げ、下山を続けます。
坊主岩小舎にさしかかる頃には、完全に雲に隠れてしまいました。山の天気は本当に変わりやすいです。
急なジグザグ道を降ると、やや傾斜が緩やかな道になります。ここまで来ると槍ヶ岳の姿を見る事は出来なくなります。この辺までは雲が降りてきていなく、見晴らしはききます。大曲の辺より振り返ると、中岳は雲につつまれていました。

華と槍ヶ岳
また来るね

大曲より
大曲より振り返る

【9:10】 槍沢ロッヂ着
ババ平を歩き赤沢岩小屋を過ぎると、樹林帯の中に入ります。そこからまもなくすると、槍沢ロッヂに到着します。ここで一休みです。
横尾までは樹林帯の道が続きます。途中で槍見河原といって槍ヶ岳が見えるところがありますが、今は雲の中です。

【10:30】 横尾
穂高岳との合流地点なので人が倍増です。ここからは上高地まで平坦な道が10Km続きます。

【11:40】 徳沢園
ここで昼食をとる事にします。食後のアイスクリームは美味しかったなー。

【13:10】 明神館
10Kmの平坦な道は、思いのほかつらいです。槍ヶ岳からの急な降りは、やはり足にダメージを加え最後には影響を与えます。明神館を過ぎた頃から歩くのが少しきつくなり始めました。

徳沢園
徳沢園

河童橋
上高地へ帰還 大賑わいだー

【14:20】 上高地到着
やっとの思いで上高地に到着しました。お盆休み終盤で大混雑しています。河童橋周辺を見て回ったり、お土産を買ったりして帰ることにします。
バスターミナルへ向う道に何やら長い行列が。もしやと思いよく見ると「バス待ち最後尾」の立て札です。2時間以上の待ち時間との事です。「こんな事が分かっていたら、上高地に着いて直ぐ並んだのに」と思っても後のまつりです。先月の木曽駒ヶ岳に続き、また長い待ち時間です。行列に並ばなければならない分、こちらの方が大変でした。結局並び始めて2時間半、やっとバスの順番が来て沢渡へ向います。
沢渡に着いたのは6時過ぎ、予定より大幅に遅れて帰路に着きます。

【帰路】 時間的に遅くなってしまった為、高速にのる前に夕食をとります。高速の渋滞は、上信越道の富岡付近で少し有りましたが、全体的には順調に帰ることが出来ました。

【ひとこと】 1日で標高差1500m、距離18.5Kmを下山するのはきついですねー。その上、上高地でのバス2時間半待ちは疲れを倍増させてくれました。1日目の雨は辛かったですが、2日目・3日目は天気にも恵まれよかったです。本当に疲れましたが、楽しく満足のいく槍ヶ岳登山でした。

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