白馬岳

山 名 白馬岳
標 高 2932m
山 域 北アルプス(長野・富山県)
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日 程 2009年9月20・21日(日・月)
天 気 快晴
メンバー 神楽師、息子
標高差

1702m(累計標高差:1972m)

歩行距離 16Km
歩行時間 9時間
駐車場 無料

ロープウェイ
ゴンドラリフト

1,720円 (自然園→栂池高原)
 車回送 5,500円(猿倉→栂池)駐車鍵預け代含
一般道距離 往路:70Km 帰路:68Km
高速道距離 往路:152Km 帰路:152Km
高速道料金 往路:\1,000
(ETC割引)
帰路:\1,000
(ETC割引)
行程 自宅(4:30)→太田薮塚IC→更埴IC→(8:05)八方第五駐車場(8:20)→(8:35)猿倉→(9:30)白馬尻(9:40)→(10:20)大雪渓(11:10)→(12:25)葱平(12:45)→(14:20)村営頂上宿舎(14:30)→(14:45)白馬山荘(15:25)→(15:45)白馬岳頂上(16:05)→(16:15)白馬山荘(7:10)→(7:23)白馬岳頂上(7:35)→(8:00)三国境→(8:45)小蓮華山(9:05)→(10:20)白馬大池(10:50)→(11:20)乗鞍岳(11:30)→(12:10)天狗原(12:20)→(13:00)栂池自然園(13:30)→(14:15)栂池高原(14:25)→長野IC→太田薮塚IC→(20:30)自宅

【往路】 太田薮塚ICから北関東道・上信越道・長野道を走り更埴ICで降ります。本来は長野ICで降りたほうが早いのですが、長野市内で朝食を食べる為に更埴ICで降りました。最初は「吉野家」に寄ったのですが、10人以上の団体が入っており何分か経っても店員が来ません。忙しいのは分かりますが、お客への配慮が足りず頭に来たので出てしまいました。その後少し走った所にあった「すき家」でやっと朝食を食べることが出来ました。
高速や長野市内を走っているときは所々雲がかかっていたのですが、白馬村に入る頃には快晴になってきました。そして正面には大迫力の北アルプスが現れ、これから登るという実感がわいて来ました。

八方第五駐車場から見る白馬岳
八方第五駐車場から見る白馬岳

【8:05】 八方第五駐車場
今回は乗ってきた車を栂池高原まで回送してもらう為に、八方尾根スキー場近くの八方第五駐車場で白馬安全代行の方と待ち合わせをしています。ここからは雲一つ無い青空をバックにした白馬岳を望む事が出来ます。
駐車場に着いて電話を掛けると5分程でドライバーさんが到着しました。待っている間にある程度準備を済ませ、来たら早速ドライバーさんの運転で猿倉に向かいます。

ドライバーさんの話では、今年の夏は天気がいまいちで、お盆休みは殆ど雲に隠れていたらしいです。これだけ綺麗に上から下まで見える事って滅多に無いみたいですね。

【8:35】 猿倉地着・登山開始
八方第五駐車場から約15分で猿倉に到着しました。猿倉の駐車場や、手前の道の少し広いスペースは車で一杯になっています。ここに車を止めようと思うのであれば朝早く来なければなりません。
猿倉の登山口には猿倉荘と公衆トイレがあります。登山前にスッキリしていよいよスタートです。
猿倉荘の左横が登山口になっていて、ここから登りはじめます。最初は林道をショートカットする登りがあり、やがて林道に出てしばらくここを歩きます。途中正面に白馬岳が見え、傾斜もそれ程きつくないので準備運動として歩くのには丁度良い感じです。

猿倉荘
猿倉荘

登山口からスタート直後
登山口からスタート直後

しばらく林道歩き
しばらく林道歩き

林道から登山道へ
林道から登山道へ

登山口から約25分で林道は終了し本格的な登山道が現れました。ベンチが有ったので一休みして息を整えます。
本格的な登山道といっても、それ程傾斜がある訳ではありません。周りは低い木が生い茂り、山登りが始まった事を実感します。

【9:30】 白馬尻
林道終点から約15分、周りの木が無くなってくると「ようこそ大雪渓へ」と書かれた白馬尻小屋の大きな石が現れます。小屋の前は広い休憩場所になっていて、白馬岳が間近に見えます。近くに見上げると言う事は、それだけ傾斜もきついと言う事です。本当にあそこまで行けるのかと心配になってきました。

大きな石が迎えてくれた白馬尻小屋
大きな石が迎えてくれた白馬尻小屋

白馬尻から見上げる白馬岳
白馬尻から見上げる白馬岳

白馬尻から15分位の所に大雪渓ケルンがあります。雪渓が一番大きい頃にはこの辺が末端になる様です。でもこの時期は雪解けが進みここから10分程登った所が雪渓の始まりになっていました。

【10:20】 大雪渓スタート
雪渓の始まりで少し休んだ後、軽アイゼンを装着し雪渓歩きのスタートです。初めての軽アイゼンなので最初は慎重に歩きます。
夏のシーズンは行列になっている雪渓も、この時期は空いて自分のペースで歩けるので助かります。最初は比較的きつい傾斜も歩き始めてから20分位の所で緩やかになると雪渓の終点が見えてきました。何だかあっけなく雪渓が終わってしまいそうです。

もうすぐ雪渓
もうすぐ雪渓

雪渓歩きスタート
雪渓歩きスタート

終点が見えてきた
終点が見えてきた

大雪渓終了で一休み
大雪渓終了で一休み

【11:10】 大雪渓終了
標高差約400m50分の大雪渓歩き、もう少し楽しみたかったのに何だか残念です。まあ、9月後半になるとこんな感じなんでしょうね。周りには紅葉が始まった木々が所々にあり、これから秋本番に突入のようです。
ここで10分位休んで登山の再スタートです。ここからは本当に急登が続きます。大きな石や岩がゴロゴロしていて登り辛いです。高く足を上げて石に乗らなければならない所も多く、足へのダメージは大きいです。これがこの後大変な事に・・・。
上を見るとまだまだ急登は続き、目標の稜線は全然見えてきません。ひたすら我慢して登るのみです。

急登の連続
急登の連続

大きな岩を回り込む急登
大きな岩を回り込む急登

【12:25】 葱平?で昼食休み
この辺が葱平なのか定かではありませんが、少し広く見晴らしの良い所があったので昼食をとることのしました。コンビニのおにぎりとパンも、ここで食べると一味違いますね。振り返ると上信越の山々が見渡せ、雪渓は下の方に見えます。もうこんなに登ったのかと思うと嬉しくなります。登山は上を見てウンザリするよりも、下を見て登った高さを喜ぶ方が気分的に良いですね。
ここまでの登りで足に疲れが出てきてしまいました。特に腿のダメージが大きく少し痛みも出てきてしまい、この先が心配になって来ました。
20分程昼食休みをとって再スタートします。

葱平付近から雪渓を振り返る
葱平付近から雪渓を振り返る

やっと見えてきた村営頂上宿舎
やっと見えてきた村営頂上宿舎

昼食後も急登は更に続きます。腿は益々痛みを増し、登るのが大変になってきてしまいました。痛くなったら少し休んでマッサージをすると痛みはとれます。でもまた少し登ると痛みが出てくるので、これの繰り返しとなります。足を騙し騙し登る事30分、やっと稜線上の村営頂上宿舎が見えてきました。でもまだまだその姿は小さく先は長いです。
足の痛みは相変わらず続きマッサージの繰り返しです。稜線が近付いてくると階段が現れました。段がそれ程高くないので意外と登りやすく感じます。足への負担が少なくなったのでそう思うのかも知れません。
階段を登り終えると村営頂上宿舎が大きく見えてきました。あとひと踏んばりです。さすがにこの辺に来ると周りの登山者もヘトヘトのになってる人が多いです。きつい登りだったんですね。

最後に階段が出現
最後に階段が出現

稜線の村営頂上宿舎までもう少し
稜線の村営頂上宿舎までもう少し

【14:20】 村営頂上宿舎到着
大雪渓を終点から約3時間、階段を登り終えると村営頂上宿舎です。ここも宿泊定員1,000人の大山小屋です。小屋前のベンチで最後の休憩をとり、白馬山荘へ向かいます。
上の尾根へ出ると白馬山荘が正面に見えてきます。流石1,500人収容できるだけあり巨大施設です。ここまで来ると疲れはピークを迎えていますが、最後の坂なので気力を振り絞りを一歩一歩足を進めます。

【14:45】 白馬山荘到着
登山開始から約5時間半、宿泊地の白馬山荘へ到着です。足の痛みが出たりして苦労しましたが、何とか今日の目的地まで到着することが出来ました。最後の階段を登った正面が受付の赤い小屋です。

村営頂上宿舎
村営頂上宿舎

白馬山荘まであと一息
白馬山荘まであと一息

白馬山荘到着
白馬山荘到着

今日の部屋は何とツイン個室
今日の部屋は何とツイン個室

今回、白馬山荘では贅沢にもツイン個室を利用しました。予約時に個室のことを聞いたら、2人用ならば2畳の個室とツインベッドの個室があり、2畳の部屋はプラス7,500円、ツイン個室はプラス15,000円との事。最初は2畳の部屋で良いかなと思ったのですが、よく考えると2畳で7,500円は割高だと思いツイン個室を予約してしまいました。
実際山荘に行ってみると、ツイン個室は特別室という名で3部屋のみで食堂の2階に位置しています。始めに部屋へ向かおうとした時に手前の階段を登ってしまい、その3階に行ってみたら廊下の両脇に壁で仕切られたスペースが・・・。もしかしたらこれが2畳の個室なのでしょうか。廊下との扉も無くこれで7,500円はチョットねえ。少し贅沢でしたがツイン個室の利用は静かでゆっくり出来て快適な山の夜を過ごす事が出来ました。

部屋は西側を向いており、窓からは北アルプスの絶景を望む事ができ、正面には剱岳が聳えています。

【15:25】 山頂へ向けて再出発
部屋で少し休んだ後、取り合えず今日中に山頂まで行こうという事でカメラと飲み物を持って出かけます。山荘から山頂までは標高差で約100m、15分程度で着きます。それ程急ではありませんが、疲れが取りきれていないのでやはりきついです。

【15:45】 白馬岳山頂到着
猿倉からの標高差1702m、何とか山頂に立つことが出来ました。山頂は風が強く標柱も自分で支えていなくてはならないほどでした。

部屋から見える剱岳方面
部屋から見える剱岳方面

白馬岳山頂への登り
白馬岳山頂への登り

白馬岳山頂到着
白馬岳山頂到着

山頂から望む白馬村方面
山頂から望む白馬村方面

山頂は360°の展望があり、どこを見ても絶景です。周りには雲がほとんど無く、遠くには八ヶ岳越しに富士山もかすかに見えました。山頂でこれほど天気が良いというのは滅多にありません。その上この白馬岳は日本海側からの風が直接あたる所で、雲がかかっていることが多いらしいので本当にラッキーだと思います。
白馬岳は富山側と長野側では山容がまったく異なります。富山側は緩やかな山並みが続いていますが、長野側はスパッと切れ落ちた絶壁になっています。恐る恐る覗き込むと男の人なら分かると思いますが、縮み上がる程の怖さです。横から見てみるとその凄さが良く分かります。
明日はまたここに来てから栂池まで縦走するので、今日はこの辺で山荘へ戻ります。

長野側の絶壁を覗き込む
長野側の絶壁を覗き込む

絶壁を横から見ると凄い
絶壁を横から見ると凄い

白馬山荘前のベンチ
白馬山荘前のベンチ

夕暮れの剱岳
夕暮れの剱岳

【16:15】 白馬山荘へ戻りました
山頂から戻り、山荘を端から端まで見て回ります。
ここでの夕食は受付順に数回に分けられるようで、私達は17時45分?からだったと思います。それまでの間部屋でゆっくりくつろいでいると、外は日が傾き夕暮れの中剱岳が浮かび上がって幻想的な風景でした。
夕食後も部屋に戻っても広い部屋に息子と2人きり、何もする事が無いので暇です。持って行ったウォークマンを聞きながらいつの間にか寝てしまいました。
山の夜の楽しみといったら満天の星空です。夜中3時頃起きて外を見ると見事な星空が広がっています。小さな三脚にカメラをセットしてISO1600、F/3.5、30秒露出で撮影してみました。少し流れる星と剱岳の影、下には村営頂上宿舎の光が映っていました。
山荘の食事は下の写真の様におかずの種類は多いです。山の上でこれだけの食事は有り難いですね。

真夜中の剱岳
真夜中の剱岳

白馬山荘の夕食
白馬山荘の夕食

白馬山荘の朝食
白馬山荘の朝食

朝の風景
朝の風景

朝食は5時からで並んだ順に食べられます、私達は少しゆっくりで5時40分頃に食堂へ行きました。
食事の後、出発準備を整え7時少し前に部屋を出ました。

【7:10】 2日目縦走スタート
小屋前で朝の北アルプスの展望を堪能して、いよいよ縦走のスタートです。まずは山頂に向けての登りです。
最初は足が軽くて昨日の疲れが嘘の様です。でも、それもつかの間。朝という事もあり、足は徐々に重くなってきました。

【7:23】 白馬岳2度目の登頂
山頂は既に人で賑わっています。昨日とは打って変わって風が無く静かな山頂です。標柱も石で囲まれて自立していました。

山頂に向けて出発
山頂に向けて出発

山頂は大賑わい
山頂は大賑わい

この日も頭の上には雲一つ無い青空が広がっています。2日続けて快晴になるとは何と運の良い事でしょう。
昨日は雲海に隠れていた富山側の町並みや日本海を見渡すことが出来ました。
逆に長野側は逆光になっている事もあり、少し霞んでいて遠くの山はハッキリ見えませんでした。すぐ下を見ると大雪渓と、そこから繋がる川が光って見えています。緑の中に光る筋、何か幻想的な風景です。
どの山へ登っても山頂へ立った時の気分は最高です。今回はさらに最高の天気に恵まれて、最高の景色を眺める事が出来ました。これがあるから苦しい登りがあっても登山はやめられない訳ですね。

黒部市方面と日本海
黒部市方面と日本海

大雪渓と光る川
大雪渓と光る川

長野側は少し霞んでます
長野側は少し霞んでます

山頂を振り返る
山頂を振り返る

【7:35】 縦走開始
山頂と周りの景色を見て写真を撮影したら早々に出発し白馬大池への縦走を開始します。
ここからは緩やかな尾根の下り坂がほとんどですが、時々登り坂や岩場の下りが現れます。振り返ると直角三角形の様な山頂が私たちを見送っていました。縦走路の中でも馬の背は特に細い尾根で両側がすぐ切れ落ちており気持ちよく歩ける所です。

【8:00】 三国境通過
何回か岩場を下るとその先に道が2手に別れる所があります。長野、富山、新潟の3県が接している三国境です。ここで少し休憩をして右手の小蓮華山方面へ向かいます。

三国境へ向かう馬の背
三国境へ向かう馬の背

三国境
三国境

三国境から少し下り坂が続きます。尾根の道もそれ程細くなく快適に縦走を楽しむことが出来ます。
小蓮華山までの行程の3分の1程行った所からは徐々に登り坂が増えてきました。アップダウンを繰り返し小蓮華山まで高度を上げて行きます。何回か急な坂もあり、その度に息が切れてしまいました。
途中振り返ると徐々に白馬岳が遠ざかり、迫力のある山容を見ることが出来るようになって来ました。

【8:45】 小蓮華山到着
最後の坂を登りきると、石のゴロゴロした山頂に到着しました。実際の山頂部分は崩壊の可能性があるためロープが張ってあり立ち入り禁止です。でも多くの人が入っています。悪い事とは知りながら私達も中で休んでしまいました。ゴメンナサイ。

白馬大池への縦走路
白馬大池への縦走路

小蓮華山への途中から見る白馬岳
小蓮華山への途中から見る白馬岳

小蓮華山頂

小蓮華山頂

小蓮華山から見えた白馬大池
小蓮華山から見えた白馬大池

小蓮華山からの展望もまた素晴らしいです。大雪渓も良く見える様になり、昨日休んだ白馬尻小屋も見えています。そしてここに来て初めて白馬大池が見えてきました。まだまだ遠くその道のりは長いようです。

【9:05】 白馬大池に向けて出発
山頂で20分程休んで再出発です。ここからは更に下り坂が多くなります。途中1回小さなピークを越えるために登り坂となりますが、ほとんどが下りです。
小蓮華山の北側斜面も紅葉が始まってきており、これから更に綺麗になっていく事だと思います。白馬大池も徐々に大きくなってきて、山荘やカラフルなテントもハッキリ見える様になってきました。

小蓮華山の斜面にも紅葉がちらほら
小蓮華山の斜面にも紅葉がちらほら

白馬大池も間近
白馬大池も間近

【10:20】 白馬大池到着
白馬大池山荘では大勢の人が休んでいます。多くのテントもあり白馬岳への拠点となっているのでしょうか。ここではタンクに貯めた水を補給出来ありがたいです。貴重な水なので大切に使わせて頂きます。
この日の昼食は特に用意していなかったので、補助食品でエネルギーを補給します。

【10:50】 栂池自然園へ向けて出発
さあ、いよいよ最終目的地の栂池自然園へ向けて出発です。小屋の左脇を抜け白馬大池の縁を回り一旦乗鞍岳へ登ります。ここからは大きな安山岩がゴロゴロしていて、その上を渡るようにして登ります。60m程度の登りですが歩き辛いので意外と疲れます。

白馬大池山荘
白馬大池山荘

大きな石のゴロゴロした乗鞍岳への登り道
大きな石のゴロゴロした乗鞍岳への登り道

乗鞍岳途中から見た白馬大池
乗鞍岳途中から見た白馬大池

乗鞍岳山頂のケルンと白馬岳
乗鞍岳山頂のケルンと白馬岳

【11:20】 乗鞍岳山頂
坂を登りきると広い乗鞍岳の山頂です。ここには大きなケルンが積んであり、白馬岳も見ることが出来ます。こうやって振り返ってみると遠くまで歩いて来た事を実感します。
10分程ここで休んで出発します。ここからは急な下り坂で、更に大きな石の上を歩く道が続きます。慣れていればピョンピョンと渡れますが、慣れていない人は大変かもしれません。ここを登るのも大変そうです。

【12:10】 天狗原
標高差約200m以上を一気に下ると木道が現れ、そこを少し歩くと天狗原の湿原に着きます。この辺も紅葉が進んでおり、乗鞍岳への斜面も綺麗に色付いていました。

乗鞍岳からの下り道
乗鞍岳からの下り道

天狗原から見た乗鞍岳
天狗原から見た乗鞍岳

天狗原からは更に下りが続きます。ここからはごく普通の登山道となり面白みはありません。350m以上の標高差を「早く着かないかなあ」と思いながら淡々と歩きます。やがて自然園の建物が見え始め、この登山も残す所あと僅かとなってきました。

【13:30】 栂池自然園到着
長かった縦走の終着点、栂池自然園にやっと到着しました。2日間の白馬岳登山もここで終了です。
ここにはビジターセンターの他山荘が2軒あり、登山者も居ますが観光客の方が多くいです。今日は昼食を取っていなかったのでお腹はペコペコです。折角長野に来たのですから、栂池ヒュッテで信州そばを頂きました。

栂池自然園への下り坂
栂池自然園への下り坂

やっと見えてきた栂池自然園
やっと見えてきた栂池自然園

栂池ビジターセンター
栂池ビジターセンター

栂池ロープウェイ 自然園駅
栂池ロープウェイ 自然園駅

栂池自然園からはロープウェイとゴンドラリフトで下ります。
最初はロープウェイで自然園駅から栂大門駅まで、全長1,200m標高差269mあります。次のゴンドラリフトまでは徒歩で移動し、途中で山を見ると上の方は雲がかかっていました。ゴンドラリフトは栂の森駅から白樺駅を経由して高原駅まで全長4,120m標高差743mと長いです。

【14:15】 栂池高原
ゴンドラリフトで栂池の景色を楽しみなが20分の空中散歩を終えると栂池高原駅です。
車は駅正面を出た所の山荘駐車場に止めてありました。車が普通の鍵ならば中に入れてロックするのですが、インテリジェントキーだった為それが出来ず山荘に鍵を預ける必要があった様です。
これで1泊2日の長かった白馬岳登山の全行程が終了しました。

栂大門駅 山を見ると雲の中
栂大門駅 山を見ると雲の中

ゴンドラリフト
ゴンドラリフト

【帰路】 いつも山から下りたときは駐車場で着替えています。でも、今回は山荘前に駐車しており人通りが多い為少し車で走る事になりますが、道の駅白馬まで移動する事にしました。しかし、この道の駅も人と車で一杯、駐車するスペースも無く空き待ちをする程でした。もう仕方ないので周りに人が歩いていても、ここで着替えることにしました。
ここからは昨日来た道を長野ICまで戻ります。でもシルバーウィークの中日、交通量はやはり多いです。途中数ヶ所と長野市内のIC手前が渋滞していました。上信越自動車道は長野県内では順調に走る事が出来たのですが、群馬県に入って横川SAから渋滞が始まりました。渋滞の先頭は藤岡JCT、つまり関越自動車道から続いている様です。この間時々スムーズに走れる所もありましたが、通常の倍以上の時間がかかってしまいました。藤岡JCTを過ぎてからは特に渋滞も無く、途中で夕食を食べて無事家に戻ってくる事が出来ました。

【ひとこと】 お花畑の多い白馬岳ですが、この時期は何もありません。楽しみにしていた雪渓歩きも、雪解けが進み思った以上に短い雪渓でした。やはりここは夏がメインシーズンの様です。まあ、そのお陰で行列や混雑する事無く山を楽しめたのは良かったと思います。その上この2日間は最高の天気で、これ以上は無いのではないかという好天でした。登る1週間前は台風が来るかもしれないと心配していましたが、日本の南海上を前日に通過し良い天気を呼び込んでくれた様です。栂池自然園に着いた頃には山頂付近は雲に隠れしまっていたので本当にラッキーでした。メインシーズンのお盆休みは殆ど雲の中だったらしいので、結果論ですがこの日を選んで正解だったと思います。
良い事続きのこの登山で失敗したのは、日焼け対策をしていなかった事です。9月末とはいえ山の上で澄んだ空気の下の2日間、直射日光で顔や腕は真っ赤になりました。気を付けなければなりませんね。

それから初日の登りには苦労しました。日頃から登山に備えて鍛えていなかった事がこの結果になったのでしょう。白馬岳を舐めていました。標高差1700mはやはりきつかったです。でも逆に自信も付いた事は確かです。これからは、日頃からもう少し体を鍛えて厳しい山へも挑戦していきたいと思います。

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