榛名山（掃部ヶ岳）


【往路】　桐生から赤城南面を走り、渋川と伊香保温泉を抜けて榛名山を目指します。お盆休み後半の土曜日、9時前の交通量はそれほど多くありませんでした。榛名湖への道を登り終えたらそのまま直進し、湖畔をしばらく走ります。旅館街を抜け、榛名神社へ下る分岐を右に進んで少しのところに駐車場入り口があります。入口は2カ所あり、下の写真は登山口側の入り口になります。
高崎市営無料駐車場	駐車場入り口
【9：10】　高崎市営無料駐車場到着湖畔周回道路の左上に駐車場はあります。道路から駐車場は見えないのですが、大きな案内板があるので分かりやすいです。駐車場はアスファルトで舗装されており、100台以上は十分に止められる広さはあります。この時点で駐車している車は5台のみでした。【9：25】　掃部ヶ岳登山口駐車場から登山口までは周回道路を歩いて5分もかからない距離にあります。途中には公衆トイレがありますので、用を済ませてから登りましょう。国民宿舎の建物を過ぎたあたりから、覗岩が見えるようになってきます。標高差では150m位ですが、何となく高く感じました。登山口は国民宿舎への入り口を過ぎたすぐ先にあります。	登山口へ向う道から見える覗岩
覗岩	掃部ヶ岳登山口
最初は緩やかな登り	分岐への急登
掃部ヶ岳と覗岩の分岐	登り始めて少しの間は、熊笹の中の緩やかな登山道です。ここを少し進むと徐々に傾斜は増して行き、やがて丸木の階段が現れます。ジグザグに作られた階段を登って行くと稜線に出ました。【9：40】　掃部ヶ岳と覗岩の分岐稜線に出た所が掃部ヶ岳と覗岩の分岐です。ここで少し休みをとって、右の覗岩へ向います。100m位の距離ですので、すぐ着きます。岩の手前は急で滑りやすくなっている所もあるので注意が必要です。
覗岩への登山道	覗岩への登り
覗岩北側天辺	覗岩中央天辺
覗岩から見た榛名湖と榛名富士	覗岩から見た榛名湖と旅館街
覗岩の崖下	覗岩から見た登山口付近
【9：45】　覗岩分岐から約3分、坂を少し登ると覗岩の上に出ます。岩の幅は広いのですが、奥行きは少なく、すぐそこが断崖絶壁になっています。ここからは榛名湖全体が見渡せ、正面には榛名富士が聳えています。これだけ榛名湖と榛名富士が綺麗に見える場所は、他には無いのではないでしょうか。掃部ヶ岳まで登るルートで、榛名湖が見渡せる場所はここしかありません。実際、掃部ヶ岳の山頂や登山道では殆ど榛名湖を見る事は出来ないので、ここに来なければ榛名山に来た意味がないと言って良いくらいです。ここでは15分位休んで掃部ヶ岳へ向けて出発しました。	覗岩南側天辺
覗岩から見た榛名湖パノラマ
掃部ヶ岳への登山道	先の見えない丸木の階段
嫌というほど続く階段	覗岩から一旦分岐まで下ってから掃部ヶ岳へ向けて登り始めます。熊笹に覆われた緩やかな登り坂は、徐々に傾斜がきつくなってきます。やがて登山道は丸木の階段へ変わりました。少し登れば階段は終わるのかなと思いきや、延々と続きます。登っても登っても階段で、上を見ても終わりが見えません。加えてこの階段が登り辛くてたまりません。階段の土が流れてしまったのか、最初から無いのかわかりませんが、丸木だけの部分が殆どです。靴底全体で接地する事が出来ず、木を渡り歩いている感じです。その為普段より疲労が激しく息も上がってしまい、途中で何回か止まって休みを入れなければならない位でした。この階段は標高差で200m位はあったでしょうか。7月に登った鳴神山は標高差560mでしたが、そちらの方がまだ楽に感じました。階段を登り続ける事20分弱、やっと終わって土の道に戻りました。傾斜も徐々に緩くなり、山頂が近い雰囲気です。
やっと終わった階段	山頂間近の登山道
掃部ヶ岳山頂到着	掃部ヶ岳山頂
【10：45】　掃部ヶ岳山頂到着キツイ階段を登り終え、何とか山頂に到着です。山頂部はやや広く、岩がベンチ代わりになり丁度良い感じです。周りの木はそれほど高くなく空は良く見えますが、眺望は南側が開けているのみです。雲が出てきて景色は余り見えません。それでも時々雲が切れ、榛名の山並みや榛名神社方面の街並みを見る事が出来ました。この山頂からは榛名湖を見る事は出来ません。榛名湖の眺望を楽しみたいのであれば、先ほど紹介した覗岩へ寄る事をお勧めします。【11：10】　下山開始山頂では眺望が余り良くない上に雲も出ていたので、早めに下山を開始しました。	山頂で記念写真
山頂から見た榛名神社方面	山頂からの眺望は南側のみ
登山道から僅かに見えた榛名湖	湖畔の旅館街
土が流れて歩き辛い階段	下山は登りと違って順調です。下っている途中で榛名湖が見える場所がありました。少し広くなっている所で、登っている時に休憩した記憶があります。登りは辛くて周りをのんびり見ている余裕は無かったんですね。階段は下りも歩き辛いです。左の写真でも分かる様に、土が全く無く木の上を歩く事になります。バランスを取りながら滑らない様に歩く分、下りの方が注意が必要です。【11：35】　覗岩への分岐それでもやはり下りは早く、40分かかって登った所を25分で降りてこられました。
平らになってきた登山道	覗岩との分岐
分岐から降りる階段	登山口間近
【11：45】　掃部ヶ岳登山口到着覗岩との分岐から登山口までは10分位で着きます。山の上では曇っていた空も途中からは晴れ間が覗いて来た様で、登山道には木漏れ日が漏れていました。【11：50】　駐車場へ無事帰還駐車場へ戻った時も止まっている車は5,6台程度でした。湖畔に人は多くいる様ですが、この駐車場が一杯になるのはどんな時なのでしょう。	登山口へ到着
駐車場へ無事帰還	榛名公園から見た榛名山（掃部ヶ岳）と覗岩
【復路】　帰り道は来た時とは違う方に進み、湖畔を一周する形で帰路につきました。途中掃部ヶ岳の全景を撮影する為、榛名湖を挟んで掃部ヶ岳の反対側にある榛名公園に寄ってみました。榛名山を下り、伊香保温泉を抜けた所を右に行くと水澤観音があります。その周辺には日本三大うどんの一つに数えられる、水沢うどんの店が並んでいます。最初からここでお昼にうどんを食べようと思っていたのですが、時間的に少し遅くなってしまったのが誤算でした。水澤観音付近に着いたのが午後1時少し前、もう人であふれ返っていました。寄ろうと思っていたのは田丸屋、正月に何回か行っている所です。広い駐車場があるのですが、既に満車で止められません。店の外まで行列が出来ていたので、泣く泣く諦めて他を探します。とは言っても他の店も待っている人は多く居ます。その中でも比較的空いていそうだったのが水澤亭で、駐車場に入ると運良くすんなり止める事が出来ました。店自体が広いので待っている人が多そうに見えなかったのですが、呼ばれるまでは30分位かかったと思います。水沢うどんで余り待たずに入るには、12時前か出来れば11時半頃に来た方がベストですね。
【ひとこと】　この山は何と言っても階段にやられました。標高差は350m位ですので、普通に登ればそれほど大変な山ではありません。それが登り易くする為に作られた階段が仇になって、大変さを増している様に思えました。出来る事ならばもう少し階段を整備して頂ければと思います。またここは山頂まで登らずに、覗岩まで行くのでも良い気もします。1時間もあれば十分往復出来ますので、ハイキング感覚で岩の上から榛名湖の絶景を見るのも良いでしょう。ただここは絶壁になっていますので、くれぐれも落ちない様に注意してください。