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山寺は松尾芭蕉が『奥の細道』で「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という俳句を詠んだ所として有名な観光スポットです。
家から山形市の山寺までは350Kmを超えるロングドライブ、朝5時半に家を出て駐車場へ着いたのは10時少し過ぎでした。
佐野藤岡ICから東北道を走り、村田JCTから山形道へ入ります。栃木県内では晴れていた天気が郡山を過ぎる頃には空一面の雲。白石IC付近からは雨が落ち始め、山形道に入るとその雨は強さを増してきました。しかし、宮城・山形の県境にある笹谷トンネルを抜けると一転して快晴の青空。太平洋側の雨雲が県境の山にブロックされて日本海側は晴れ間が広がっていたらしいです。
駐車場は駅前の有料駐車場に止めます。料金は何処も同じ1日500円で、周辺には多くの駐車場があります。また5分位歩けば、「風雅の国」の駐車場を無料で利用出来ます。
まず最初にJR仙山線の山寺駅に寄りました。ここにはチョットした展望台があり、五大堂が正面によく見る事が出来ます。
山寺の登山(登山口と書いてあるのでここではそう呼びます)は根本中堂への石段から始まります。根本中堂・日枝神社・秘宝館等を過ぎると本格的な石段が始まる山門に着きます。入山料として300円を払いました。
この山寺の石段は1,000段強あるという事だったので、大変なのかなと思っていたら意外と軽く登ることが出来ました。ここの石段は1段が余り高く無く、登山道のようにジグザクになっている為傾斜もきつくありませんでした。この時期は紅葉の最盛期でもあり各所に赤や黄色に色付いた木々が多くあり目を楽しませてくれます。また途中、多くの見所が有った事も疲れを軽減させてくれた一因だったと思います。
取り合えず一番上の奥の院まで行きお参りをして、下る途中で山寺での最大の見所である五大堂へ寄ります。さすがにここからの眺めは絶景です。門前町や綺麗に色付いた山を見渡すことが出来ます。東側(県境)の山はやはり雲がかかっており雨が降っている様でした。五大堂からは山寺駅が正面に見え、線路の向こう側には丸い転車台がありました。先程寄ったときには確認できなかったのですが、上から見たらその場所がよく分かります。
展望を一回り楽しんだら下山です。山門まで下りたら右へ進み、立石寺本坊の前を通ると下山口となります。これで山寺への参拝登山は終了です。
次は紅葉川渓谷へ向かう予定ですが、その前に山寺駅の転車台を見に行きます。以前は整備されておらず草茫々だったらしいのですが、数年前から草刈等を行っており、きれいになっていました。この後、駅前でそばを食べて紅葉川渓谷へ向かいます。
紅葉川渓谷は山寺駅の隣駅である面白山駅に向かう途中にある渓谷です。道も細くすれ違いも場所を選ばないと出来ないくらいの所です。県境の山が近くなってくる為に雨が降ったり止んだりしていますが、雲の切れ間から時々日が差してくるので虹が出現します。渓谷と紅葉と虹のコラボレーションが素晴らしく、何回か車を止めてシャッターを切りました。この辺にはハイキングしている人も多くいます。駅間は7Km以上の距離があるので2時間近くかかりそうですが、時間があれば歩くのも良い場所です。名前の通り紅葉は素晴らしく、久しぶりに全面が色付いた山を見る事が出来ました。
帰りの東北道は大渋滞を覚悟していましたが、拍子抜けするほど渋滞は少なかったです。栃木ICと佐野ICの手前で少しあった位だったので助かりました。 |