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2010年6月20日宿泊 |
場所確認 |
割烹旅館 若松 | ||||
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北海道2泊目は函館湯の川温泉の割烹旅館 若松です。 1922年(大正11年)創業の老舗旅館 若松は、木造2階建ての本館とSRC8階建ての新館からなっています。大きなホテルが立ち並ぶ湯の川温泉の中では小さい規模ですが、趣のある木造本館は存在感を示しています。部屋数は本館8室・新館21室の計29室と少なく、きめ細かな対応と行き届いたサービスを提供してくれます。部屋は全室海側で津軽海峡を望むことが出来ます。 今回の部屋は、広縁付き10畳+8畳の和室です。広々とした綺麗で明るい部屋で、とてもゆっくり過ごす事が出来ました。窓から見える津軽海峡は曇っている為イマイチです。夜景を楽しみにしている函館山も雲に隠れて見えませんでした。この後天気が回復し函館山の雲が無くなるのを待ったのですが、最後まで雲は取れず夜景は断念しました。 食事は夕・朝共に部屋食です。季と器と機、三キのおもてなしを心掛けているそうです。北海道でとれた四季折々の旬の味を、厳選した器に丹念に配し、食事の進み具合に合わせ温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままに、一品一品出してくれます。 部屋係りの方にはとても良くして頂き感謝しています。久しぶりの日本風旅館と言う感じで、心が落ち着く一晩を過ごす事が出来ました。 |
トラピスチヌ修道院から10分弱、湯の川温泉の漁火通を走っていると明らかに周りとは異なる雰囲気の建物が見えて来ます。塀に囲まれた木造2階建ての趣のある建物が、老舗旅館若松の本館です。 玄関前には旅館の方が待機しており、敷地に入るとすぐ案内してくれました。フロントでチェックインを済ませると、部屋担当の係りの方が案内してくれます。この日の部屋は6階の白波、広縁付きで10畳と6畳の和室です。部屋の入口は本扉の手前が引き戸の飾り扉になっており格調があります。部屋は広くて明るく、綺麗で落ち着きがあります。 |
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部屋に入ると抹茶とお茶請が運ばれ、旅館の説明を聞きながら頂きました。お茶請の「松のみどり」は若松オリジナルのお菓子で、フランス・ダックワーズ地方で生まれた伝統菓子に香りの良い抹茶クリームを挟んだものらしいです。上品な味で甘さもひかえており、とても美味しいお菓子です。この部屋には10畳と6畳の2間がありますが、実際には10畳の部屋しか使いませんでした。でも襖を明けておくだけで開放感があり落ち着きます。贅沢な使い方ですね。 | ||
窓際の広縁にはソファーがあり、ゆっくり津軽海峡を眺める事が出来ます。しかしこの日は雲が低く垂れ込め、綺麗な海と青空を分ける水平線を見る事が出来ませんでした。また函館山も雲の中で全く姿が見えません。食後に函館山まで行き夜景を見ることを楽しみにしているのに心配です。函館山へ行くには一般的には観光バスか観光タクシーになります。申し込みは19時過ぎでも大丈夫との事でしたので、もう少し粘って雲が切れるのを待つ事にします。 夕食の予定は18時、まだ1時間以上もあるので温泉に入ることにしました。大浴場は海側で外の露天風呂は海が目の前に広がりとても気持ち良く入ることが出来ました。若松の温泉は敷地内で湧出する自家源泉の掛け流しです。 部屋の外の海岸には鳥が多く飛んでいます。特にカモメやウミネコは食事の時間を知っているようで、ベランダの手すりに止まって中の様子を伺っていました。宿泊客が時々食べ物をあげているらしいです。因みにくちばしの先が赤いのがウミネコとの事です。 |
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夕食は部屋食なので18時少し前から準備が始まります。「温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままに」と言うことで料理は一品一品運ばれてきます。最初から多くの料理がテーブルの上に並んでいるのでは味気無いですからね。 懐石料理はこういう食べ方が出来るので好きです。 先付け : 『生蓴菜(生うに・トマト・叩き椋)、浜防風(生雲丹・わらび・白瓜雷干し)』さっぱりとした酢の物と濃厚な雲丹が食欲をそそります。 前菜 : 『粒貝旨煮・北海縞海老・サーモン鶯巻き・鱚一夜干し・福紗・花蓮根・杏子姜・丸十栂煮・一寸豆』盛り付けも綺麗で、食材一つ一つがしっかり味付けされています。 御椀 : 『清汁仕立(水無月真丈・煮梅・管牛蒡・蔓采)』煮梅が良いアクセントになっています。 |
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御差味 : 『道南の魚介類盛り合わせ(鮪・海老・貝他)』函館ならではの新鮮な魚介類です。ここで驚いたのは醤油のムースです。刺身の上に醤油のムースを乗せ、その上にワサビを乗せて食べます。初めての食べ方で、とても美味しかったです。ムースはそのままでも美味しく、余った分も全部食べてしまいました。 天ぷら : 『海老・茄子他』この料理は生魚が苦手な妻の為の特別メニューです。 郷魚 : 『毛蟹・烏賊ソーメン』北海道名物の毛蟹と函館名物の烏賊ソーメンです。ここでも妻用に烏賊ソーメンが鮑の煮物に代わっていました。 |
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蓋物 : 『キンキ沢煮(寄せ伽別・南瓜・人参・小芋・スナップエンドウ)』特にキンキが美味しかったです。 |
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水菓子 : 『メロン・グレープフルーツゼリー・キウイのムース』最後にデザートを食べて懐石料理は終了です。食事時間は約1時間半、あっという間の夕食でした。 食事中一品食べ終わり、次が出てくるまでに少し時間があります。その時に何度か函館山を見てみましたが、なかなか山頂部の雲が切れません。19時過ぎまで夜景観光へ行くかどうか迷っていたのですが、この後も良くなりそうも無いので断念しました。函館山の夜景が、この地へ来た最大の目的だったのでとても残念です。その後持参したノートパソコンで山頂のライブ画像を見たりしましたが、一晩中雲につつまれていた様です。 |
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旅館に着いたときはチェックインを済ませてすぐ部屋に入ってしまったので、食後少し休んでからロビーに行ってみました。広々としたロビーにはソファーが並んでいます。さすがに20時過ぎになるとガランとしています。 ロビーの隣には小さいですけど売店があります。「松のみどり」「チーズオムレット」「各種しゅうまい」等の食べ物や、陶器・宙吹きガラス・木彫り置物等が売られておりました。若松オリジナルの「松のみどり」と函館土産No.1の「チーズオムレット」は買って行こうと思っていたのですが、「チーズオムレット」は工場からの発送となるようだったので「松のみどり」だけを買う事にしました。 |
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玄関から外に出てみました。別に何処かへ行こうとした訳ではなく、夜の玄関を撮影したかっただけです。歴史を感じる玄関、老舗旅館の名に恥じない顔をしています。 この後部屋に戻る途中で温泉にもう一度入りました。食事の前に入った時は4、5人いたのですが、この時は誰もいなく一人でゆっくり温泉を楽しむことが出来ました。 部屋に戻り外を見ると、函館市街地の夜景が綺麗に輝いています。でも本当は見えるはずの函館山の光は依然として見えません。まだ雲に隠れているらしく、インターネットのライブ映像でも真っ白の状態でした。見たいと思っていたものを見る事が出来ないのは、本当に残念で悔しい思いです。また来るしかないですね。何時になるか分かりませんが…。 この後テレビを見ながらゆっくり過ごします。チョット残念だったのは、テレビがアナログでチャンネルによっては映りが悪いことです。地デジに完全移行すれば解消される事でしょうけど。 |
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朝目覚めて外を見てみると霧がかかっています。函館山はおろか市街地も霧で隠れてしまっています。北海道最終日のこの日は函館市内を巡る予定だったので、これからの天気が心配です。 朝食は7時半から部屋で頂きます。次々に運ばれてくる料理。食べきれるのかなと思うのですが、どの料理も美味しくて完食してしまいました。それも御飯をお替りして。やはり旅先での食事は食べ過ぎてしまいますね。 食事の後は少しゆっくりして、荷物を整理し不要な物は宅配便で家へ送る手配をします。9時少し前にチェックアウトをして最終日の函館観光へ出発します。霧も晴れ始め、薄日が差して来たので、これから天気が好転することを祈ります。 |
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