名　称	豪華寝台特急　カシオペア（スイート・メゾネットタイプ）	所在地	上野駅〜札幌駅
日　付	2011年7月15・16日	場所確認	札幌駅
コメント	昨年は6月に行った北海道旅行を、今年はラベンダーの時期に合わせて７月に計画しました。 今年もまずは旅行社の事前枠でカシオペアツインを予約し、それとは別に自分でも5ヶ所に切符の手配を掛けてみました。展望スイートは確率が極端に低くなるので、今回はスイートのメゾネットタイプに絞って狙いを付けてみました。 前回もそうでしたが、旅行社の事前枠は往復便と宿泊がパッケージになっている為、往路のカシオペア切符を自分で確保した場合復路の航空券も別手配する必要があります。今回の航空券別手配はJALの普通運賃での予約です。スイートが取れる確率が低い為、キャンセル料の高い先特は避けることにしました。 カシオペア発売日の結果は、何と旅行社の１ヶ所でスイートの切符をゲットすることが出来ました。競争率の高い切符なだけに、取れたとの連絡の時には一瞬声が出なくなりました。また一つ夢がかなった瞬間です。その後、ふと夕食の予約をしていない事に気付き確認してみましたが、ダイニングカーでのフランス料理や懐石御膳は３回とも全て満席な状態になってしまっていました。うかつでした。前回は駅弁だったので今回は違う物をと思っていましたが、カシオペアスペシャル弁当は海鮮風なので妻がＮＧ。そこでスイートは懐石御膳のルームサービスがある事を思い出し、これを予約しました。 スイートのメゾネットタイプは2階がリビングで1階がベッドルームになっています。リビングは広々という感じではありませんが、ベッドルームが別の為のんびりくつろげます。またシャワールームが付いているので、共同シャワーの予約を入れる心配をしなくて済むので楽です。好きな時間に使えます。また、ミニバーのサービスやルームサービスなどがあり至れり尽くせりといった感じです。 今年は今まで以上に優雅でのんびりとした17時間の旅を満喫する事が出来ました。 あと残されている夢はスイート展望室です。これは行ける時期にどんどん手配を掛けて、もし取れたらその時点で旅行の計画を立てる作戦で既に実行中です。これがいつ実現出来るかはわかりませんが、地道に狙い続けていこうと思っています。

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上野駅13番五ツ星広場待合場所	カシオペア入線	牽引機関車EF510-510
15時25分上野駅13番線にエスカレーターで降りカシオペアを待ちます。先頭寄りの五ツ星広場にはまだ人は居ません。今回は2号車なので乗車口近くへ向かいます。 15時34分展望室を先頭に推進運転で入線して来ました。今日の牽引はEF510-510が担当。昨年6月25日にEF81からEF510にバトンタッチされ、最初は北斗星塗装の青釜が牽引していましたが、7月23日よりカシオペア塗装の銀のカシ釜が登場し主に牽引しています。（ランダムですが時々青釜が使われているようです。）
憧れの展望室	今回乗車したスイートの窓	14番線より
牽引車を撮影後、荷物を室内に入れて撮影の為再度外へ出ました。 展望室への乗車は究極の夢です。多分次にカシオペアに乗るのは、ここの切符が取れた時でしょう。 カシオペアの客室側の窓は札幌への進行方向で右になります。乗車する部屋の窓を撮影するには14番線へ行かなければ撮る事が出来ません。まだ2号車で乗っているのは私達だけの様です。
スイートリビングへの階段	スイートリビング室内	スイートリビング室内
車外を一通り撮り終えて車内へ戻ります。しつこい様ですが、今回はメゾネットタイプのスイートです。 部屋のドアを開けると上のリビングに登る階段と、下のベッドルームへ降りる階段があります。2階のリビングは思ったほど広くはありません。シャワールームがある分、リビングのスペースが削られている様です。シートもやはりツインとは違い高級感があります。実際どうかは分かりませんが・・・。折りたたみのテーブルはツインの2つに対してスイートは大きい物が1つとなっています。シート間の距離が違うのでしょうか？
モニターと操作部	トイレ兼洗面所	スイート特別設備のシャワー
モニターや操作部はツインと変わりません。トイレ兼洗面所も同じですが、ただ一つ違うのはドライヤーがあることです。 シャワールームは、スイートとデラックスのみに与えられた特権です。合計18分ですが、好きな時にすぐシャワーを浴びられるというのは嬉しいです。実際この日は出発して間もなく共同シャワーは全ての時間が埋まってしまったと放送が有りました。18分という使用時間は短いようですが、実際使ってみると2人で10分も使用しませんでした。
ベッドルームへの階段	1階のベッドルーム	ベッドルームにて
階段を降りると1階はベッドルームです。シングルベッドが2つ線路と同じ向きに並べられています。ベッドの硬さは丁度良かったのですが、枕が高すぎて合いません。揺れと音と枕の影響で熟睡までは出来ませんでした。
ミニバーセット	ワインとウエルカムドリンク	サブテーブル
16時20分定刻通りカシオペアは上野駅の13番線を出発しました。10分位たった頃、アテンダントさんがミニバーセットを持って来てくれました。ワイン・ウイスキー・ミネラルウオーターと氷のセットです。それと同時にウエルカムドリンク（ソフトドリンク）注文を聞いていきます。オレンジジュース、アイスウーロン茶、温かい日本茶の中からオレンジジュースをお願いしました。早速ワインを開けて妻と乾杯です。 この日の夕食は懐石御膳のルームサービスです。スイートとデラックスに限り17時30分から懐石御膳を届けてくれます。部屋でゆっくりという時には良いサービスです。（今回はダイニングカーの予約が取れなかったからですが・・・） 懐石御膳を2つテーブルに置くとミニバーセットを置く場所が無いので、サブテーブルを出して一時避難です。
懐石御膳	デザート【季節の和菓子】	アイスと冷凍みかん
懐石御膳のメニュー 【季節の小鉢三点盛】 【口変り】　玉子焼・にしん柚香焼・華いか焼売・さより抹茶巻・有頭海老艶煮・黒豚味噌焼・北海つぶ貝・手毬サーモン・花蓮根・ずいき煮含め・はじかみ生姜 【煮物】　里芋・博多高野・筍・玉こんにゃく・牛蒡・絹さや・季節人参 【刺身】　サーモン・海老・小鯛・あしらい 【揚物】　たらば蟹包み揚げ・牛蒡つみれ・青唐 【季節の炊き込みご飯】 【お吸い物】 【季節の和菓子】 ワインを飲みながらゆっくり50分かけて食事を頂きます。味もそこそこ美味しく、量も十分なので満足です。ただ5,500円という値段は単純に内容だけを見てしまうと高い様な気がしますが、カシオペアでの食事というプレミアム感を考えるとある程度は納得できます。 食後1時間以上たった頃、車内販売でアイスの販売が回ってきました。2回目のデザートとしてジャージー牛乳のアイスとアテンダントさんお勧めの冷凍みかんを購入しました。皮は既に剥いてある「むかん」というネーミングで、食べやすくとても美味しかったです。
ルームサービスでのピザとコーラ	青函トンネルを牽引したED799	ED799の切り離し
外はすっかり暗くなり、流れる街の灯かりが良い感じです。シャワーで汗を流したり、ノートＰＣでＤＶＤを見たりしてのんびり過ごします。21時40分頃パブタイムの開始を告げるアナウンスがありました。ここでもルームサービスを使えるので、マルゲリータピザとコーラを注文しました。ここで食べられるピザとしては十分では無いでしょうか。 23時そろそろ眠くなり、やる事もなくなったので寝ることにします。寝たり起きたりを繰り返してる内に時計を見ると時間は朝4時少し前、外を見ると列車は青函トンネルを通過中でした。4時12分頃トンネルを出ると北海道の景色が目に飛び込んできます。天気は霧で予想はしていましたが、ガッカリです。5時3分ほぼ定刻に函館駅に到着です。前回はDD51機関車の連結を見ましたが、今回は青函トンネルを牽引したED799の切り離しを見る事にしました。短い間でしたがお世話になったED799とはここでお別れです。
2号車の通路	朝のラウンジカー	牽引DD51型ディーゼル機関車
函館駅を出てから一度部屋に戻った後、ラウンジカーへ行ってみる事にしました。2号車から12号車のラウンジカーへの道程は長く、約5分かかってしまいます。この時間のラウンジカーは余り人が居ません。とは言え先頭の席は当然の如く先客は居ます。少し待っていたのですが、空く気配が無かったので牽引車の写真を1枚撮り部屋に戻りました。
ダイニングカーでの和朝食	ダイニングカーでの洋朝食	ルームサービスのモーニングコーヒー
ダイニングカーでの朝食は6時30分からです。朝食のルームサービスもあるのですが、夕食でダイニングカーを使えなかったので朝はここでと思いました。6時15分ごろ部屋を出てダイニングカーへ行くと、入口の前は行列が出来ています。満員になると誰かが終わるまで待たなくてはなりません。でも何とかギリギリの所で席に着くことが出来ました。 朝食のメニューは和食と洋食があります。前回乗った時は、和食と洋食では魚の焼き方と御飯かパンかの違いだけでした。それが去年の12月にメニューが変更になり、和食は和食らしく洋食は洋食らしくなっていました。それで今回は私が和食で妻が洋食を注文しました。食事時間は約30分、満席だった場合はこの位の時間は待つ事になります。 カシオペアには全室にモーニングコーヒーのサービスがあります。ツインはチケットを貰い車内販売にて交換となりますが、スイートとデラックスは指定した時間にルームサービスしてくれます。
北海道は雨模様	17時間の旅も終了間近	札幌駅到着
外は相変わらず雨が降っています。強くなったり弱くなったりしている様で、これからの事が心配になります。前回も曇りの天気で綺麗な内浦湾や太平洋を見る事が出来ませんでした。運が悪いんですね。 残り少ない旅の時間をのんびり景色を眺めながら過ごしていると、カシオペアは徐々に街中に入り「まもなく終点札幌です」のアナウンスが流れます。定刻より1分遅れの9時33分、とうとう札幌駅に到着してしまいました。17時間という、長い様で短かった列車の旅が終わってしまいました。 札幌の天気も雨模様、これ以上天気が崩れない事を祈りながら札幌駅を後にしました。

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